会議日:令和6年2月22日
( 令和6年第1回市会定例会【 予算関連質疑】 )
⑫ 市長と職員のコミュケーション
最後に、市長と職員のコミュニケーションについてお伺いします。
市長の市政方針演説の冒頭では「職員と議論を重ねて予算編成した」との表現があります。どこの市役所の事を言われているのか?耳を疑いました。 横浜市役所では市長室に入れるのは部長以上、それも、お気に入りの職員のみで多くの職員とコミュニケーションを交わして予算編成をしたとは到底思えません。
市長は部下である職員を信頼して、議論の上で予算案を作ったのでしょうか?お伺いします。
市役所には、4万人を超える職員がおります。また、局・部長級、いわゆる経営責任職につきましても400名を超える職員がおります。全庁一丸となって市民の皆様の期待に応えていくために、職員と私自身とが共通認識を持って、市政を進めていくことが最も重要であると考えています。基本戦略とした「子育てしたいまち」などの方針や「市民目線」、「スピード感」など重視する考え方を、あらゆる場面を通じて共有してきており浸透してきていると実感しております。
イエスマンの意見だけを聞いても、その場は気持ち良いでしょう。
しかし、横浜市の行政は歪みを持ち始めます。
市長!横浜市の職員は優秀ですよ。特に、事業の詳細を熟知している課長・係長達をうまく使いこなすことが、市政運営にとって有益なのではないですか?
今の様に、市長室の扉を固く閉ざしていては、有益な情報は入らないのではないですか?
市長室の扉をオープンにされてはいかがですか?お伺いします。
市民の皆様に最適なサービスを迅速にお届けするためには、職員の限られた時間の中でスピード感を持って政策議論を行う必要があり、案件に応じた職員と、多く議論を重ねています。さらに、局横断的に政策を検討するプロジェクトにおきましては、多くの職員とも活発に意見を交わし、柔軟な発想、斬新なアイデアを引き出しながら議論を行ってきております。
田中角栄が若くして大蔵大臣に抜擢されて時のエピソードは有名なので、市長もご存知でしょう?
東大卒のエリート官僚集団の大蔵省の役人は、角栄さんを中卒大臣と馬鹿にしていました。
しかし、就任の挨拶で空気が変わったと言われています。
角栄さんの一言はこうです。「大臣室の扉は開けておく、意見のあるものはいつでも来い。上司の許可はいらん。わしが責任を持つ」
この一言で省内の一体感が生まれたと言われています。
行政のトップはこの気概が必要ではないですか?
今の、横浜市長室はまるで、暗殺を恐れる将軍様がビビって王宮の奥に潜んでいる様に映ります。
もう一度言います。
市長室の扉を開けて、貴方の優秀な部下の助言も提言もお聞きになれば、横浜はもっとよくなります。
もっと職員を信頼して頂きたいと申し上げて質問を終わります。