会議日:令和6年2月22日
( 令和6年第1回市会定例会【 予算関連質疑】 )
③ 子育てしたいまち推進モデル地区
次に、青葉区の美しが丘公園の周辺エリアにおける、「子育てしたいまち推進モデル地区」についてお伺い致します。
子育て世帯が多い地区なので、モデル地区として選定されたと推察されますが、この地区の特徴を申し上げると、東急田園都市線を使って都内へ通勤する勤労者が多く、朝夕の通勤ラッシュにストレスを抱える住民が多いのが現状です。
コロナの時は、リモートワークが増えて、仕事の合間に公園で子供と遊ぶほのぼのとした場面が散見されましたが、今では元に戻りつつあります。
コロナが子育て世代に「ゆとり」を与えた皮肉な一例です。
青葉区の一番の課題は就労場所が乏しいことです。職住近接の街を作ろうにも、住宅専用の用途が大半を占め、少ない商業のエリアも商業ビルの空きテナントは欠乏しています。
現在、この地域の住民の一番の関心事は、旧郵政社宅跡地の開発です。従来の様にマンション建設が進めば、また田園都市線の混雑に拍車がかかり、住民の失望感は高まります。
地域が期待する企業誘致の取り組みに対して、横浜市経済局も誘致活動に尽力頂いている様ですが、地域住民の思いを形にできなければ、「高い税金を払うばかりで、郊外部は見捨てられている」との声は益々大きくなってしまいます。
そこで、
今回の「子育てしたいまち推進モデル地区」事業はソフト面だけでなく、子育て世帯の願いでもあるハード面の街づくり事業も含めて考えるべきと思うが、市長の見解を。
ソフト面では、小学校始業前の朝の居場所づくりや地域交通の充実などに取り組んでまいります。また、ハード面では、安全な歩行空間の整備や、ログハウスを中心とした公園の更なる活用に加えまして、土地利用転換の機会を捉えた建築物の規制緩和などにより、就労の場や保育・子育て支援施設など、街に必要な機能を誘導して、子育てしたいまちの実感につなげてまいります。
良い子育て環境は、子育て施設だけでなく、親の精神的ストレスの軽減も重要です。子育て世帯の「ゆとり」を掲げるのであれば、当該モデル事業こそ生活のゆとりを生む環境づくりも大事と指摘します。