会議日:令和6年10月11日
( 令和6年第3回市会定例会【 令和6年 第3回市会定例会 道路局 決算特別質問】 )
横浜の道路ネットワークを支える人材について
(1)建設業界の人材不足問題に関しての所感
昨今の建設業界は人材不足が深刻です。本市においても入札の不調の原因の一つになっています。
そこで、
建設業界の人材不足問題に関して、局長の所感を。
建設業界は、社会資本の整備・管理の主体であるとともに、災害時における「地域の守り手」として、市民生活や社会経済を支える、極めて重要な役割を担っています。
道路局は毎年、建設業界の方々と対話会を開催していますが、その中で担い手不足の問題が常に議題にあがっており、私としましても業界における労働力の確保は喫緊の課題と考えています。
担い手不足を解消していくためには、建設業がやりがいと魅力が感じられる職場に変わっていくことが大切であります。建設業界の方々とともに、働き方改革など、業界の魅力向上をこれまで以上に推進していきたいと考えています。
(2)「道路清掃をはじめとした専門性の高い業務に関して、事業者の持続性を確保するためしっかりと取り組む必要がある」
給与が安ければ人材は集まりません。
事業者は給料を上げたくても上げられない。何故か?と言うと予定価格という適正額を大幅に削った工事価格で落札が常態化しているからです。
政府が国民所得のU Pに取り組んでいる方向を、公共が足を引っ張ってはならないと考えます。今のままでは、公共工事の担い手が横浜から消えてしまいます。
特に、先ほど議論した道路標識の業界や、下水道事業、道路清掃など民間事業に転換が困難な事業者の現状について、極めて厳しい状況です。
そこで、
道路清掃など専門性の高い業務に関して、事業者の持続性を確保するためにしっかりと取り組む必要があると考えますが、副市長の見解を
私も業界の皆様から切実な声は聴いているところです。
道路清掃業務など道路の維持管理に関わる業務について、まず、労務単価や資材費の上昇分を踏まえて、しっかりと必要な事業量を確保したいと思います。単価についても、最近の物価上昇を踏まえて、毎月見直すようなことをやり始めていまして、出来るだけ市場に近い形で予算を確保していきたいと考えています。
ご指摘のとおり、特殊性や専門性の高い事業者の持続性を確保していくことは、公共事業を発注する横浜市としても大きな課題だと考えています。
道路局に限らず、関係局で情報共有しながら連携して課題解決に取り組んでまいります。