会議日:令和7年2月20日
( 令和7年第1回市会定例会【 予算関連質疑】 )
③ 避難所環境の改善

令和7年度予算では、T K Bユニットが計上されています。政府が進める避難所改善にとって極めて有意義な取り組みです。
横浜市は極めて先見性のある判断をしたと高く評価したいと思います。
私も、8年前にイタリアの避難所を専門家方々と一緒に調査に行きました。石破首相が指摘する様に、イタリアでは48時間以内に清潔なトイレ(T)温かい食事(K)プライバシーが担保されたベット(B)が被災地に届きます。いわゆるT K B48が約束されています。
そこで、
新たな地震防災戦略でT K Bユニットをどう位置付けるのか?お伺いいたします。

新たな地震防災戦略では地域防災拠点等の指定した避難所以外における多様な避難への支援を想定しておりますので、この中で、運用方法等を検討してまいります。

イタリアに行った時に感じたのは、資機材が重要なのではなく、資機材を運用するオペレーションが重要であると痛感しました。
現在の日本では、被災者である自治体職員が自ら避難所の運営支援をしているのが実態です。
イタリアの様に資機材と人材と持って被災地の外から支援に入る体制でなければ、災害の度に自治体職員は疲弊します。
そこで、
T K Bユニットを活かす為に運用の統一を国レベルで検討すべきと思いますが、市長の見解を?

TKBユニットの設置や運営には専門性を有する人員が必要となり、被災自治体が全ての役割を担うことは現実的ではございません。
そのため、専門性を持った職能団体等の支援が必要になります。
今回のTKBユニットは、全国に先駆けた取組となりますので、ユニット購入前から国や職能団体等とも情報共有を行い、効果的な運用方法の検討を進めてまいります。

今回のユニットには、ペット用の避難資機材も含まれます。
過去の事例も見ても、家族同然のペットを守るために、人間が車中泊を続けて体調を崩すという事が発生しています。
そこで、
今回のユニットに含まれるペット用の資機材はどの様に活用するのか?お伺いいたします。

TKBユニットを設置した避難所ではペット用資機材を活用して、ペットとの同室避難等を希望する避難者の受入れも可能になると考えており、今後実際の運用の検討を進めてまいりたいと思います。