令和3年

パブコメにDecidimを採用

Decidimは双方向のプラットフォーム

Decidimというバルセロナ発のプラットフォームを使って意見集約(パブリックコメント)の募集をしました。
従来のパブコメは紙・Web等を活用してアンケート方式で意見徴収するというスタイルがほとんどです。
このスタイルでは意見が一方通行になるために、いただいた意見が勘違いを元に発信されていると言うことが多々あります。
Decidimは双方向のプラットフォームなので、いただいた意見に対して運営者がコメントを出すことができますので、双方向で意見を高め合って、より良い提案につながることが期待されます。

誰がコメントするの?

Decidimのプラットフォームは有益なものですが、問題は運営者の負担が大きいということが課題です。
今回はよこはま自民党が議員提案で脱炭素条例の制定を行ったので、我々自民党議員が集まった意見に対してコメントを返しました。
私も夜中の2時頃までコメントを書き続ける等の負担もあり、実際にやってみると大変さが実感できます。
また、加古川市役所などでもDecidimを活用した意見集約の実例がありますが、どうしても行政が発信するコメントは役所的な書き振りの為、硬い表現で会話のキャッチボールになりにくいと感じます。

我々政治家のコメントも条例制定のPTメンバーは積極的にコメントを出しにくい雰囲気がありました。
特に若い議員などはコメントに責任を持てないとの尻込みする傾向があります。
なので、P T座長の責任の元に書かざるを得ない状況になりました。(みんなの合意を取ってコメントすれば、タイムリーなコメントが返せない)

IRの意見募集の反省から始まった

横浜市はI R(統合型リゾート)の誘致を考えていました。
いわゆるカジノ誘致です。IRは悪いイメージが先行して感情論で反対の声が大きくなり、最終的には断念することになりました。
しかし、冷静に議論すれば、もっと違った建設的な議論が展開できて、市民が納得する結果になったのではないか?と悔やまれます。
住民投票の実施も求められましたが、感情論の住民投票は危険と判断して否決したことも市民感情を逆撫でした結果になりました。
Decidimは住民投票機能もありますので、何度も議論を重ねて、何度も投票することができます。
最終的に市民の大多数が望む結果を得るためにはDecidimのような民主主義の新しいツールが必要と感じます。

 

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