平成

中里学園の存続

県立の児童養護施設「中里学園」

青葉区に中里学園という県立の児童養護施設があります。児童養護施設とは、簡単に言うと孤児院です。
様々な事情で、親の養育が受けられない子供が生活をする場です。戦前は満蒙開拓団の花嫁修行の場であったと地域の長老が教えてくれました。
戦後は戦争孤児が沢山出た為に、政府がこの場を県に提供して孤児院を建設したのが始まりです。

横浜の中でも伝統のある児童養護施設が、突然閉鎖するということをこの学園で生活する子どもから教えられました。
中里学園は地域の方々がここに住む不憫な子どもたちの面倒を見てきたこともあり、思い入れが強い施設です。本来であれば、児童養護施設は迷惑施設に位置付けられ、敬遠される傾向が強いのですが、中里学園が閉鎖されるということを地元の住民は寂しいと私に話してくれました。

神奈川県は無責任

「中里学園がなくなる」地域住民にも知らされていない事態に、神奈川県の施設ではありますが、横浜市の議会で取り上げました。中里学園には横浜市の子供も住んでいますので、横浜市は5-6年前に施設改修に対して5,000万円強の支出をしています。数年後に壊すなら、なぜ小規模かの工事をやったのか不思議です。一連の神奈川県の対応は無責任と副市長が発言したので、翌日の新聞に掲載され黒岩知事が怒りを爆発させて大騒ぎになりました。私の質問は新聞記者に事前に教えていたので、言わば系買う通りに煽る結果になりました。

特別支援学校と児童養護施設が残った

神奈川県は土地を売って不足する予算を補填したいのが本音です。しかし、無責任と罵られ後に引けなくなったので、中里学園の跡地に特別支援学校を整備すると、方向性を変えてきました。福祉に前向きとの印象を与えたかったのでしょう。また、我々の要望も無視できず、中里学園の職員寮の跡地に新中里学園を建設することになりました。もちろん、横浜市立の施設として、児童養護に理解のない神奈川県にこのまま委ねるわけにはいかないので、横浜市は急遽予算を組んで責任を持って、親のない子供の施設を運営していきます。今回は自民党の神奈川県議もメディアも市役所も児童養護施設関係者も地域住民も多くのかたが協力してくれたおかげで、最良の結果を残すことができました。

 

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