児童虐待防止を目的とする条例を制定
2011年の統一地方選挙において、よこはま自民党は議員提案による8つの政策条例を制定することをお約束しました。
その一つに児童虐待防止を目的とする条例を制定することを掲げています。
当条例の成立を目標にプロジェクトチーム(P T)を設置し、私は事務局長を務めることになりました。
事務局長は実質的な政策立案者になりますので、利害関係者のヒアリングから条例案の作成まで実務を行います。
条例の議会への上程まで、先行自治体に訪問しての調査、シングルマザー協会の方々との意見交換、児童相談所職員に対する聞き取り等々、条例効果が最大限になるように研究を重ねています。
虐待死の裁判を傍聴
条例制定の研究の中で、心を痛めたのは実際に起こった虐待死の裁判を全て傍聴したことです。
自分の子供を死なせてしまった後悔の念が公判中に何度も感じることがありました、メディアが報じるような子供が邪魔になって内縁の夫が連れ子を殺めるような事案を想定する方も多いと思いますが、実際は実の母親が虐待の加害者で最も多いこと。
精神的に追い詰められる個人的背景があること。育てづらい子供に育児ノイローゼになること。等々の様々な事案があることも裁判傍聴を契機に知ることができたのが有益でした。
子育ての孤立化と親の自覚
核家族化が進むにつれて、子育てに孤立する家庭が増えていることも事実です。
子育てに関わる手が多いとお母さんのレスパイトできる機会も家庭内で可能ですが、夫婦2人で子育てしていると、パートナーのお互いの理解がないと子育てのストレスが子供に向くことが多々あります。
専業主婦家庭でも子供の一時預かりの制度も必要になってきます。
そして、初めての出産は親業も一年生だという事に早く気づくことです。
自分だけで抱えずに行政を頼る制度を充実することも条文の中に盛り込みました。
条例が出来て虐待がゼロになることは無いと思いますが、少子化の中で、横浜市が子育て世代に住み良い街になるように願って条例を作りました。