障がい児の生活能力向上の目的で制度化された事業
放課後デイサービスは障がい児の生活能力向上の目的で制度化された事業です。
しかし、実態は障がい児家庭のレスパイト施設となっています。
障がい児を持つご家庭の負担を考えるとレスパイト機能は大事と思いますが、多くの放課後デイサービスが事業者目線のビジネス目的の施設になっている事に違和感を覚えます。
アンパンマン・サービスでいいの?
アンパンマン・サービスでいいのですか?と障がい児を持つお母さんに指摘されました。
特別支援学校まで車で迎えに来てくれて、放課後デイサービスで時間を過ごし、時間になれば自宅に送り届けてくれる。
軽度障がい児の都合の良い送迎サービス事業になっています。
本来は週3回程度の機能回復のためにリハビリ等をする目的のはずですが、実際はアンパンマンのビデオを見せて時間を過ごさせる事業者が多く、アンパンマン・サービスと揶揄されているのが現状です。
税金で運用費が賄われるおいしいビジネスになっており、雨後の筍のように乱立する状況に陥っています。
本当に支援の必要な重度心身障がい児は活用できない
重度心身障がい児は移動も困難なため、多くの放課後デイサービスの事業者は受入れをしません。
重度心身障がい児のご家庭こそ、レスパイトの必要性も機能回復(維持)の必要性も高いのですが、受け入れ事業者が殆ど存在しません。
そこで、移動に課題があるのであれば、特別支援学校の中に放課後デイサービスを設置すれば移動のリスクもなく、バリアフリー等の施設整備も出来ているので有益であると提案をしました。
結果、教育委員会とこども青少年局が連携することで実現ができました。
また、横浜市内の放課後デイサービスが税金の無駄遣いにならないように、新規設立する際には厳しく運営計画をチェックするようになりました。
市民の何気ない一言から始まった
障がい児を持つお母さんとお話をする中で、何気ないひと言が私も耳に留まりました。
その一言で「放課後デイサービスを調べてみよう」と考えたのがキッカケです。
地域活動の中で、または地域のお祭りの時など様々な場面で声を掛けていただき言葉を交わす瞬間にもアンテナの感度を良くしておくことは政治家の重要な資質だと思います。