平成

水道使用量の案内のシール化に反対

誤投函が何度か発生し、市民からのクレームが発生

初当選後の常任委員会は水道局・交通局を所管する水道・交通委員会に決まりました。
選挙時に掲げた公約が公営企業改革でしたので政策目標にあった委員会に所属できました。
横浜市では、2か月に一度、水道使用料金の案内がポストに投函されます。
その際に、誤投函が何度か発生し、市民からのクレームが発生していました。
水道局の対応は、誤投函されても内容が見られない様に特殊なシール(当局はシーラーと呼んでいた)で利用料金票をカバーするという対応を考え、委員会で提案をされました。

個人情報保護という大義に何でもあり?

個人情報保護法が成立してから、過度な個人情報保護が散見されます。
その為に、公金を支出することが当たり前の風潮は危険です。
今回の水道局の対応が正に個人情報保護のために公金を支出するというスキームでした。
私も委員会で提案された時に、何となく違和感を持ちましたが、深く追求することが出来ませんでした。
一年生議員の力量の無さを反省しています。しかし、その後の特別委員会等の質疑で過剰防衛策に税金を支出することに意義を申し立てました。

役人を守るために8,000万円使うのか?

水道局の特殊なシール(シーラー)を施すのに、年間8,000万円の支出が必要です。
水道局予算の中では大した金額では無いのかもしれないが、市民感覚では必要性を疑います。
そもそも、誤投函が起きないように気をつければ済む事。また、同じ公共料金である東京電力や東京ガスはシーラー化の様な無駄なコストは掛けていません。民間企業の感覚ではあり得ません。そもそも、法律が規制する保護すべき個人情報ではありません。

役人がクレーム対策で自身の身を守るために、市民の貴重な税金で身内を守る目的の支出と理解しました。
一連の議論を経て、結局は3年後にはシーラーは廃止になりました。
本来であれば、提案時に却下する案件だったのでしょうが、議員としての力不足を反省すると共に、今後も、民間企業出身の議員として、公営企業の運営が民間感覚と乖離していないか?チェックしてまいりたいと思います。

 

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