京都市の動物愛護センターを訪問
京都市の動物愛護センターを訪問しました。
京都の動物愛護センターは興味深いことに京都府と京都市の共同運営がされていることです。
政令指定都市の多くは国から直接権限を委託され施設を運営することが多いのですが、どこの県・市もあまり関係性は良くないことが多いです。
大阪市と大阪府の不仲を「府と市を合わせると不幸せ」と言った政治家がいましたが、上手く言い当てています。
しかし、京都は共同運営ですが、施設整備における歴史があったようです。
行政としてはあまり積極的に整備をしたいと言う意思がなかったようで、どちらも半分づづ責任を分けあった印象が強いです。
動物福祉のドイツから戻って来て
一昨年にベルリンに行き、動物福祉の最先端事例を見てきました。
ティア ハイム ベルリン(動物の家)というベルリン郊外の動物シェルターは広さが東京ドーム3個分。
年間1万頭の動物を管理。運営費はほぼ市民からの寄付金で賄っている。何もかも驚くことばかりです。
動物も犬猫だけでなく、カメ・ヘビなどの爬虫類もいます。動物のトラっブルは動物に問題があるのではなく、人が問題との信念で、殺処分はほぼゼロの体制を維持しています。
ドイツにはペットショップは無く、ペットを求める方は、このようなシェルターに寄付をして譲渡を受けます。何もかも新鮮な取り組みにわが国の動物事情の改善点が浮かび上がりました。
中川雅治環境大臣と動物福祉について意見交換
京都市の施設も外からの視界性が高く、従来の動物愛護センターの様な暗いイメージがなく、殺処分施設という負の印象は払拭されています。
横浜市の動物愛護センターも建設時には様々なご意見がありましたが、立派な施設に見合った運営に努める必要があると考えます。
そもそも、動物愛護は所管する省庁が環境省です。環境を害する野犬・野良猫対策からスタートしているからです。
中川環境大臣にもお会いして、ベルリンの状況を知っていただき、動物福祉に前向きな国家のイメージを出さないと、欧州からは野蛮な国と映ります。とお話し申し上げました。