中学校給食の「全員喫食」開始で見えた、横浜の構造的課題

こども

いよいよ開始される「全員喫食」

2026年4月、横浜市全140校を超える中学校で、デリバリー型による「全員喫食」の給食がスタートします。
長年の懸案が一つ形になる一方で、現場には「制度の壁」による多くの矛盾が噴出しています。

「ふりかけ」はダメで「おにぎり」は良い?現場を縛る学校給食法

現在、アレルギーや宗教上の理由、また体格差による分量の過不足など、一律のセンター配食では対応しきれない課題が山積しています。
特に不可解なのが持ち込みのルールです。

POINT・副食(おにぎり等): 摂取カロリーの補填として認められる。
・ふりかけ: 「学校給食法が定める栄養バランスを損なう」という理由で原則禁止。

戦後の食糧難時代に制定された法律を根拠に、役人の立場では「法律違反」を避けるためのギリギリの判断がこの矛盾を生んでいます。
しかし、生徒や保護者からすれば「飯ぐらい好きなように食べさせてくれ」というのが本音ではないでしょうか。

横浜市の大都市制度が阻む「地域ごとの最適解」

なぜ、18区もある横浜で一律の巨大センター方式しか選べなかったのか。
ここに、横浜市が抱える「大都市制度」の弊害があります。
もし横浜が各区に決定権のある「特別区」のような制度であれば、区ごとの特性に合わせた給食運営(自校方式や地域連携など)も検討できたはずです。現在は「市」が一括決定せざるを得ないため、市長公約の「全員喫食」という縛りから逃れられず、画一的な運用に陥っています。

山下正人の提言:必要なのは「建前」よりも「現場の柔軟性」

私は、全員喫食という「建前」は理解した上で、以下の2点を強く求めてまいります。

① 学校現場での柔軟な対応: 法律の解釈を盾にするのではなく、目の前の子どもたちの実情に合わせた弾力的な運用(持ち込み許可の拡大など)を認めること。

② 大都市制度の改革: 給食のような生活に密着した課題こそ、地域に近い場所で決定できる「特別自治市」の実現を加速させること。

子どもたちが毎日「おいしい」と笑顔で食べられる環境こそが、給食の本質であるべきです。

横浜市会議員:山下正人

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