使われないバリアフリー施設

議員活動

乳児院という施設をご存知でしょうか?

乳児院という施設をご存知でしょうか?何らかの理由で乳児を育てられない家庭の子供(孤児)を育てる児童福祉施設です。
乳児院の新規開業があった時に園長さんから苦情をいただきました。「横浜市は使わないエレベーターの設置を強要するのです」との事。
調べてみると、横浜市の福祉局のルールではなく、建築局のルールによって福祉施設はバリアフリーにしなければならないと言う横浜市条例(福祉のまちづくり条例)が制定されているのが原因と判明しました。

杓子定規な規定が福祉の弊害になっている

福祉のまちづくり条例の趣旨は理解できますが、福祉施設と一言で言っても様々あります。
先ほど例にあげた乳児院は赤ちゃんの施設です。エレベーターは誰が使うの?と建築担当者に聞くと「乳児院に孤児として預けるお母さんが車椅子の方がいるかもしれない」と詭弁を露します。
乳児院の運営は補助金が出ますが、決して潤沢でないために事業者の運営は厳しい台所事情があります。
ましてや2階建ての建物のエレベーターのメンテナンス費用もバカになりません。横浜市の杓子定規な規定が福祉事業者の重荷になっています。

保育園では多目的トイレが倉庫がわり

保育園でも同様です。バリアフリートイレが大きなスペースを取っているので、結局は倉庫として使われていました。
保育所では幼児一人当たりのスペースが決まっているので、この面積を保育目的で使えれば一人でも多くの子供を受け入れられると園長は話します。待機児童対策に躍起になっている横浜市さんは何を考えているのかわからないと不満げです。
福祉のまちづくりの理念を大事にして、条例の運用を見直していきたいと思います。

 

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