デジタル教科書の是非

教育

①「紙かデジタルか」ではなく、現実的な「ハイブリッド型」へ

現在、教育現場ではデジタル教科書の導入が進められていますが、議論は「紙かデジタルか」という二者択一に陥りがちです。しかし、私は紙とデジタルの「ハイブリッド型」こそが最も現実的で効果的であると考えます。

■ 紙の強み
じっくりと読み込み、思考の軌跡を書き込み、全体を俯瞰して理解する。国語や社会に適切。
■ デジタルの強み
音声、動画、シミュレーションなど、動的な理解を深める。理科や英語に有効

② 教科の特性に応じた「適材適所」の活用

すべての教科を一律にデジタル化するのではなく、教科の特性を見極める必要があります。

■ 理科・英語などの活用
授業時間や教員の負担、安全性の問題で実施が難しい「理科の実験」「生物の解剖」なども、教科書のQRコードからYouTube等の動画で補完できます。
また、英語の発音や算数の解法動画は、家庭での復習に大きな威力を発揮します。

③ 不登校児童生徒への「学びの命綱」として

横浜市において1万人を超える不登校児童生徒の存在は、看過できない大きな課題です。
デジタル教材や動画コンテンツは、学校に行けない、あるいは家庭で自分のペースで学びたい子どもたちにとって、非常に有効なサポートツールとなります。

「誰一人取り残さない教育」を実現するため、デジタルは強力な武器になります。

④ 教科書選定プロセスのアップデートが急務

大きな懸念は、教科書を選ぶ側の体制です。
横浜市では5名の教育委員が選定にあたりますが、今後は紙の内容だけでなく、付随する膨大なデジタルコンテンツの質まで調査・検証しなければなりません。

■ 課題
選定に割くべき労力が飛躍的に増大する中で、いかにして質の高い選定を維持するか。
■ 提言
専門家による事前評価や現場のフィードバックを反映させるなど、選定の仕組み自体を検討し直す時期に来ています。

【結論】学びの主役は、常に「生徒」

デジタル化はあくまで手段に過ぎません。
学びの主役は常に生徒であるという原点を忘れてはなりません。
横浜の子どもたちが、時代に即した最高の教材で学べるよう、私は議員という立場から、より良い教科書選定のあり方と、教育環境の整備を進めてまいります。

横浜市会議員:山下正人

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