横浜市営バスの値上げに関する見解

議員活動

市営バス運賃、9月から値上げへ

横浜市民の足である市営バスの運賃が、今秋9月から改定される予定です。現行220円の運賃が240円へと約10%引き上げられる見通しとなっています。

諸物価が高騰する中、市民の一人としては現状維持を願うのが本音ですが、燃料代や人件費の高騰、深刻なドライバー不足を鑑みれば、今回の対応はむしろ「遅すぎた」と言わざるを得ません。
民間バス各社が数年前から順次料金改定に踏み切り、中にはすでに250円としている路線もある状況を考えれば、公営交通としての判断の遅れが際立ちます。

市長選を優先した「先送り政治」への疑問

この対応の遅れは、山中市長が自身の選挙への影響を危惧し、当局からの料金改定案を先送りしてきたことに起因します。
一人の議員として、また市政を預かる首長として、社会全体を俯瞰(ふかん)せずに個人の政治的思惑を優先させた姿勢は極めて遺憾です。
市長選直後に料金改定案が提出されるという現在の状況は、まさに政策が私的な事情によって歪められた証左であり、強い憤りを感じます。

敬老パス制度が抱える構造的課題

一方で、課題は運賃だけではありません。
高齢者世帯の多くが利用する「敬老パス」制度は、20年来、根本的な見直しが行われないまま維持されています。

現在、敬老パスを支えるバス事業者への負担額は140円程度に留まっており、利用が進むほど経営を圧迫しかねない構造となっています。
また、高所得者層であっても年間20,500円という、学割定期よりも遥かに低い負担で利用できる現状に対し、若年層からは不公平感の声も上がっています。
適正な受益者負担の観点からも、敬老パスのあり方については近いうちに議論を避けて通れない課題です。

将来に責任を持つ交通政策へ

私は、バスを含めた公営交通機関の持続可能性を第一に考え、一時の人気取りではない、将来に責任を持てる交通政策を推進してまいります。

横浜市会議員:山下正人

TOP