横浜市水道局がJAICAと一緒に水道施設の技術協力
ベトナムの中部のフエ市は横浜市水道局がJAICAと一緒に水道施設の技術協力を行っています。
日本と違って東南アジアの多くの国では水道の水を直接飲むとお腹を壊します。
今回は横浜市の水道技術で直接蛇口の水を飲めるようになったとの報告を受けていますので、現地で確認をしました。
恐る恐る飲みましたが、行程中に腹痛を起こす事はありませんでした。現地の方とお話ししましたが、日本の技術提供にとても感謝をされています。ベトナムは社会主義国家ですが、政府も国民も親日の国家です。
横浜市が行っている草の根運動が将来の国家関係に良い影響を及ぼすことでしょう。
水ビジネスの世界3代メジャーに負けないために
世界の水ビジネス事業はテムズ(英)・ヴェオリア(仏)・スエズ(仏)の3社が握っています。
日本の上下水道は基本的には自治体が運営しています。(小さな自治体は広域水道企業団を形成しています)当然ながら、規模が小さいので経済効率性が悪く、大規模投資の判断も難しいのが現状です。
横浜市は近代水道の発祥の地でもありますので、上下水道の技術蓄積は他の自治体よりも高いと思います。
しかし、世界の水メジャーと比べると大人と子供の違いがあります。水は国家の安全保障上も重要な施設です。
世界の水メジャーに飲み込まれないように、今から対策を取る必要があると考えます。
今回のベトナムのように将来は日本の技術で世界の貢献ができれば良いと考えてのベトナム水視察でした。
電力も日本に期待
ベトナムに進出しているRENESASも訪問しました。半導体のメーカーですが、半導体製造には安定した電力供給が重要です。
現地のホテルに泊まっている時に何度か短い停電がありました。電力供給が不安定なようです。
後日、ホーチミン人民委員会の幹部メンバーと意見交換した時も電力の話題が出ました。
日本では東日本大震災の原子力発電の事故があったばかりでしたが、人民委員会のメンバーは日本の原発技術に強い期待を持っており、予定通り日本の技術でベトナムの原発建設を進めてほしいとの認識でした。
日本の過剰報道と世界が見る日本の印象は随分と乖離しています。