日本の未来を守る「デュアルユース」

議員活動

夜空に舞う1,000機のドローンと、日本の未来を守る「デュアルユース」の視点

ドローンショーを視察

3月5日、私はみなとみらいで開催された「GREEN×EXPO 2027(横浜国際園芸博覧会)」開幕1年前を記念するドローンショーを視察してまいりました。
夜空に浮かび上がったのは、公式マスコットの「トゥンクトゥンク」や大阪・関西万博の「ミャクミャク」。
1,000機ものドローンが精密に制御され、光の粒となって巨大な立体像を描き出す光景は、まさに圧巻の一言でした。会場に集まった子供たちの歓声を聞きながら、私はドローンの「制御技術」の素晴らしさを改めて実感しました。

しかし、その美しさに感動する一方で、私の頭の片隅には、現在も続く世界各地の紛争のニュースがよぎっていました。

「平和の光」と「戦場の影」:技術の二面性

今、ウクライナ戦争やイラク紛争をはじめとする世界の戦場では、ドローンによる攻撃や偵察がこれまでにないほど大きな役割を果たしています。
「安価で高精度な兵器」として、戦争の形を根本から変えてしまったドローン。

我が国において、防衛装備品の研究開発は、長らく「戦時利用されるもの」として忌避されてきた歴史があります。
学術界においては、軍事転用への懸念から研究を控える空気がありました。

しかし、歴史を振り返れば、私たちが今日当たり前のように享受している便利な暮らしの多くは、実は防衛目的の研究から生まれています。
例えば、今や生活に欠かせない「インターネット」や、車のナビやスマートフォンに不可欠な「GPS(衛星測位システム)」も、元を辿れば軍事目的の研究からスタートした技術です。これらは当初の目的を超え、今では世界中の経済や生活を支える不可欠なインフラとなっています。

インフラメンテナンスこそが、国を守る力になる

私は、戦争利用を積極的に研究することを良しとするわけではありません。しかし、ドローンは今や、日本の社会インフラを維持するために欠かせないツールとなっています。

横浜市においても、高度経済成長期に造られた橋梁やトンネルの老朽化対策は喫緊の課題です。
人間が立ち入るのが困難な場所をドローンが自律飛行して点検し、わずかな亀裂を発見する。この技術は、私たちの街の安全を守るために不可欠です。
そして、この「インフラを点検・維持する技術」は、そのまま「災害時に被災状況を把握する技術」や「国境や重要施設を監視する防衛技術」へと直結します。
こうした「デュアルユース(民生・防衛両用)」の研究を積極的に進めていくべきだと考えます。

横浜から「未来のエネルギーと安全」を発信する

私が検討している「緑の油田計画」も、この文脈に通じています。 ひまわりや菜種から作る国産のSAF(持続可能な航空燃料)は、ドローンやロケットの燃料として活用できます。エネルギーを海外に依存せず、自分たちの手で持続可能な形で供給することは、立派な「経済安全保障」の一つです。

「防衛」という言葉を過度に恐れるのではなく、「国民の命と暮らしを守るための技術」として、ドローンやAIの研究をオープンに進める。それこそが、平和を希求する国としての、現代における正しい技術との向き合い方ではないでしょうか。

終わりに

1,000機のドローンが見せてくれた輝きを、ただのエンターテインメントで終わらせてはいけません。その技術をどう磨き、どう社会に役立てていくのか。
私はこれからも、横浜の街づくり、そして日本の安全を支える「技術の力」を信じて、活動を続けてまいります!

横浜市会議員:山下正人

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