文化芸術の支援

地域問題

欧州の都市でのアート支援

日本では、行政による文化芸術への支援が十分とは言えない状況があります。
欧州の都市では、公共建築の建設費の1割を必ずアート支援に充てる制度があると聞いたことがあります。
これは、芸術を社会の基盤として捉え、日常の中に文化を根付かせようとする明確な意思の表れです。
こうした取り組みと比較すると、我が国の文化政策はまだ改善の余地が大きいと感じます

私自身、芸術は子どもたちの感性や創造力を育むために欠かせないものだと考えています。
地元・青葉区では、MOA美術館が主催する児童作品展に20年間関わってきました。
この展覧会は地域の子どもたちが自分の表現を発揮し、互いに刺激を受け合う貴重な場です。
来年で30周年を迎えますが、ここまで継続してきたのは地域の皆さんの支えがあってこそであり、今後も子どもたちの創造力を伸ばす環境づくりを続けていきたいと考えています。

現代アート展「横浜トリエンナーレ」について

一方で、横浜市が3年に一度開催している現代アート展「横浜トリエンナーレ」については、最近では以前に比べて魅力が薄れつつあると感じます。
国際的なアート展として高い評価を受けてきたはずですが、来場者の期待に十分応えられていないとの声も聞きます。
それに対し、2023年から開催されている「Tokyo Gendai」は、その場で作品を購入できる仕組みも相まって多くの来場者で賑わいを見せており、現代アートの楽しみ方を広く提案しています。

本来、横浜トリエンナーレは、ベネチア・ビエンナーレと肩を並べる国際的なアート展を日本で実現しようという意欲のもと、文化庁の強い後押しで始まったものです。
このまま魅力が低下していけば、横浜全体の文化芸術への関心や支援の機運が下がってしまうのではないかと危惧しています。

多様な人が芸術にふれられる機会の充実が不可欠

横浜は「クリエイティブ人材が集まる都市」を掲げています。
その実現には、質の高い文化芸術イベントや、子どもから大人まで多様な人が芸術にふれられる機会の充実が不可欠です。
トリエンナーレを含め、横浜の芸術振興策をもう一度立て直し、文化の力で街の魅力を高めていく取組が必要だと考えています。

横浜市会議員:山下正人

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