令和7年

④ 【横浜ウォーターの改善】令和7年 第1回定例会 予算関連質疑

会議日:令和7年2月20日
( 令和7年第1回市会定例会【 予算関連質疑】 )

横浜ウォーターの改善

山下正人

15年前に横浜の威信をかけて1億円を投資し事業を開始した横浜ウォーターですが、発足当初に我々が、期待した事業体になったかどうか?甚だ疑問です。
15年間で配当は1000万円と500万円の2回だけ、設立時に当時の斉藤局長が日本の水メジャーになるとの大風呂敷は結果として空手形になりました。

そこで、
15年経過した横浜ウォーター株式会社は、横浜市の期待に沿っているのか?

副市長

同社は、国内外で水道事業の課題解決に貢献するとともに、水道局の経営基盤強化を図るために設立しました。

国内外の水道事業体への課題解決への貢献への期待については応えられてきたと考えますけれども、株主への配当金ということを先ほど先生もおっしゃっていただきましたが、残念ながら期待通りだったと申し上げられないと思います。

これからの問題でございますが、全国的な課題となっております民間企業の力を活かした事業の運営などの官民連携、また上下水道一体となった持続可能な機能確保、広域連携などの事業展開につきましてはさらに積極的なビジネス展開をしていく可能性があるというふうに考えております。

山下正人

横浜ウォーターは水道事業の運営が困難になっている自治体の支援をするために、公営企業では出来ない事業を請け負うために設立しましたが、今はコンサルタント企業に成り下がっています。

大都市横浜だからこそ、人材も技術もあります。
現状の横浜ウォーターを見ると、15年前に1億円の出資を承認したことが間違いだった言わざるを得ません。

近代水道130年余りの歴史を有する横浜市の企業体としては甚だ残念な結果です。
現に、後発の北九州・広島・名古屋等の水道企業に売上でも遅れをとっている状況です。

横浜ウォーターの抜本的改革が必要では?

副市長

会社設立からこれまで15年間に進めてきた事業を検証し、これからの事業の在り方を見つめ直していく時期にあると考えています。

事業を進める上での強みとなる水道局と同社のスキルやノウハウなどを棚卸しするとともに、国内外水道事業の今日的な課題や支援ニーズの洗い出し、加えて民間の最新の技術や知見を取り込み、将来にわたって上下水道の発展に寄与していくよう水道局と同社が連携を図り、改革を進めていきます。

山下正人

横浜の水道マンの矜持を見せてほしいと思います。

現在の社長は水道事業を行ってきた人物ではありません。
行政運営には長けた人ですが、民間企業を運営する上では、事業の本質を知った人材が良いと思います。

そこで、
横浜ウォーターを立て直す気概のある人物を選出すべきと思いますが、見解をお聞きします。

副市長

同社の事業を戦略的に推進するためには、上下水道に関する豊富な知識や経験を有し、事業体に寄り添った支援のできる自治体出身者と、経営、マーケティングや営業に長けた民間企業出身者の双方の人材が必要であると考えています。

同社の更なる成長に向けて、国内外の上下水道事業に貢献していく強い思いがあり、様々な手法や知見を経営戦略に取り入れることができる人材の確保を、積極的に行っていくことが必要であると考えています。

山下正人

横浜ウォーターは市長の就任以前に経営判断したものです。
設立時の状況、決定のプロセス、15年間の状況は説明を受けているのか。
説明を受けているのならば、副市長の答弁を聞いた所感を伺います

市長

横浜ウォーター株式会社が設立当初にどういう議論があったかについては承知しています。
今後、そういったご指摘もごもっともだと思いますので、当初の理念に沿った展開ができるように改革をしていくことが、改めて必要だと感じております。

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